2025年3月15日(土)更新
【 支え合う気持ち。】
3月15日(土)、防災ぶんじ食堂を開催しました。
東日本大震災から14年、能登半島地震から1年3か月が経ちました。
昨年は、地震以外でも各地で災害が相次ぎ、激甚災害に指定された被害は13県に及びました。
災害が身近で発生する昨今です。
ぶんじ食堂では、昨年に引き続き、防災をテーマとした会を催しました。
今回はライフライン(水道・ガス・電気)が使えない時でも、温かい食事がとれる「ポリ袋調理(パッククッキング)」を実際に学びました。
講師には昨年に引き続き、東京都防災コーディネーター、西恋ヶ窪一丁目地域連合防災会副会長である、佐野久美子さんにお願いしました。
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「ポリ袋調理(パッククッキング)」とは
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耐熱性のポリ袋に食材や、調味料を密封し、鍋の中で湯を対流させて調理するものです。
ポリ袋は袋の外から材料をもんだり混ぜたりと、ボウルの代わりにも、またそのまま器としても使えます。
今回、用意したものは
・高密度ポリ袋(厚さ0.01mm)
ご飯と主菜は二重にして使用
・深さのある鍋(広口の鍋が使いやすい)
今回は寸胴と大鍋を使用
・調理ハサミ
野菜を刻むなど、下ごしらえに使用
・カセットコンロとガスボンベ
今回はキッチンのガスコンロも使用
メニューは
・ご飯
・キャベツの鯖味噌煮
・そうめんと干しシイタケの汁物
ご飯を例に調理の仕方を紹介します。
材料(1人前) 米80g(1/2カップ)、水120ml
1.米は研がずに水とポリ袋に入れて30分ほど浸水させる。
2.浸水後、ポリ袋の空気を抜きながら一番上で固く結ぶ。(ここがポイント!)
3.鍋に水を6分目くらい入れ、沸騰させる。
ポリ袋を入れたら、鍋底から常に泡が出るくらいに火加減を調整して30分茹でる。
この時、鍋底からポリ袋が浮くような深さがないと、ポリ袋が鍋底に張り付いて、溶けたりするので注意。
4.30分したら、ヤケドをしないよう鍋からポリ袋を取り出して、ポリ袋の結び目を切って、ご飯をほぐして召し上がれ。
他の食材も同様にポリ袋に調味料と一緒に入れて、沸騰した鍋に入れるだけ。
キャベツの鯖味噌煮は30分、そうめん入り汁物は15分で出来上がりました。
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食べてみて
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ご飯は、炊飯器で炊いたものと同様においしくいただきました。
主菜のキャベツの鯖味噌煮も汁物も、普通に器に盛ればいつもの食事です。
災害時にテレビ等で報道される食事というと、おにぎり、パン、お弁当が多いようです。
今回、学んだ「ポリ袋調理(パッククッキング)」による食事は普段の食事と変わらない温かいものです。
これは被災者にとっては何よりも力になるのではないでしょうか。
また、一つの鍋で複数の調理ができること、鍋に沸かす湯はくり返し使えること、後片付けがかんたんで、食器を汚さずに食べられるといったメリットもあります。
冷蔵庫にある食材や缶詰を使うので、災害食を多量にストックする必要もなさそうです。
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最後に
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国分寺市の防災計画では、災害時に行政(市)と対応拠点となる学校の教職員に地域住民が連携して対応すること想定しています。地域住民による助け合い、支え合いがなければ災害を乗り切ることはできません。
ぶんじ食堂では、人と人とのつながりをゆるやかに紡ぐなかで、「支え合う気持ち」をも育んでいけたらと思います。
今回は、こくベジ便の奥田大介さんから菜花を差し入れいただきました。
特別にさっとゆでて大鉢に盛ると食卓に春到来です。
ありがとうございました。
ぶんじ食堂手伝い 板谷 卓巳
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